信託の学校を立ち上げるにあたっては、以下のことを特に考えました。
「実務と学術の連携」という理念
いくら信託が有効なツールであっても、他士業や学術界から批判を浴びるようなものではいけません。
学問に基づいた、地に足のついた民事信託の実務を広げる必要があります。
理論面からも、倫理面からも、多角的な検討をした内容を発信することを心がけています。
オンラインの活用
変化の激しい民事信託の実務では、常に知見をアップデートする必要があります。
そのために、オンラインで適時に情報発信できる方法を選択しました。
さらに、都市部に勉強会の場が偏重するのを避けるため、月例セミナーはZoomで開催しています。
継続的に信託に触れる
信託法は、非常に奥が深く、難しい法律です。
実務にあたってから初めて手探りで勉強を始めても、一朝一夕に身に付けることは難しいといえます。
毎週、どんなに小さな形でもいいので、継続的に信託に触れ続けて、関心を持ち続ける意欲がなければ、業務にあたるだけの力量が身につかないと考えています。
しかし、日常業務の合間に信託の勉強を続けることは、並大抵ではない意思の力が必要です。
そこで、できるだけ、信託の知識を細かく分解した上で伝え続けることにしました。
毎週メルマガを発信していますが、これは、法律や実務の知識を、細切れにしながら伝えているものです。
会員用コンテンツの動画も、原則として5~10分にまとめています。
それ以上の長さですと、集中力が持たないからです。
月例セミナーも1時間としています。
本気で集中できて、継続的に受講するためには、1時間が望ましいと考えているからです。
会員の実務を支える多彩なコンテンツを作る
信託契約書に関しても、できるだけ詳細な注釈を入れたものを作成し、「ひな形のみに頼った実務」を脱却できるように心がけています。
また、実務で使う書式集や、様々な地裁での判決、信託法の理論解説、登記の先例通達、カウンター相談、外部の方の寄稿など、多彩な会員用コンテンツを作っています。
そして、このコンテンツは、作ったら終わりではなく、最新の内容にバージョンアップを続け、新しい知見も盛り込んでいます。
このようにして、令和2年11月に、ついに信託の学校を開校することができました。
ありがたいことに会員の方にも感謝の声をいただくようになりました。
これから先も、私たちは、「実務と学術の架け橋」となれるように努力しようと思います。
そして、適正な民事信託が日本に根付く一助となりたいと願っています。
これを読まれた読者の皆様も、ぜひ、一緒に民事信託の勉強に取り組みましょう!
入会を検討されている方は、下記のホームページへのアクセスをお願いします。
https://schooloftrust.com
信託の学校では、初心者向けのを、4月9日(土)、4月16日(土)、4月23日(土)の3回に分けて行います。各1時間の講義で合計3時間となります。
連続で3回受講していただくことをオススメしますが、1回のみの参加でも可能ですので、お気軽にご参加をお待ちしております。
申込は下記からお願いします。
https://forms.office.com/Pages/ResponsePage.aspx?id=jupNcCrhWUeUO5KQ0suyFkmw9oly4DVItldKCdaeCTZUM01WNUhESTlCWU1TOVNCNVhCWE9BSldURS4u