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クライアントに支持され続ける司法書士であるためには?【16/18】

Lesson1では司法書士業界の現状を俯瞰し、いろいろな角度から見てきました。

その中で、司法書士数の増加、案件の減少傾向ということから、司法書士業界で新人司法書士が生き残っていくためには、クライアントに支持され続ける司法書士でなければならないということが見えてきました。

それでは、クライアントに支持され続ける司法書士であるためには、どのようなことが求められるのでしょうか。

まず、クライアントは司法書士に対して、自分の抱えている課題を解決するために相談をするのですから、プロフェッショナルとしての能力を求めてきているのだということは間違いありません。

クライアントの課題を解決することができなかったり、手続き上のミスが多いような司法書士は、プロフェッショナルとしての能力を問われます。

プロフェッショナルとしての能力に欠けるような司法書士は、クライアントの支持を受けることはできないことは言うまでもないでしょう。

また一方で、いくら問題解決能力が高かったとしても、クライアントを嫌な気分にさせてしまったり、案件を通してクライアントに対して満足感を与えることのできない司法書士は、クライアントからの支持を受け続けることは難しいでしょう。

クライアントに支持されつづけるということは、言い換えれば、問題解決能力が高く、更にクライアントの満足度も高く、結果としてリピーターが多いということです。

このように、司法書士の業務は、分解するとプロフェッショナルとしての側面とサービス業としての側面が併存していて、車の両輪のようにどちらを欠いてもうまく前進することができないのです。

Lesson2では、このうちサービス業としての視点を中心に、新人司法書士がクライアントの相談を受けて手続きを完了するまでの、一連の業務のポイントを見ていきたいと思います。

このコンテンツは『司法書士研修ノート~開業・業務・事務所運営 実務アシストプログラム~/司法書士安井大樹 著』の内容に若干の編集を行い、その内容の一部をご提供いただき公開したものです。
掲載している内容は、発刊当時(平成26年)のものとなります。現在の実務とは一部異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

【執筆者紹介】
安井 大樹(やすい・だいじゅ)
司法書士 安井事務所代表。

1975年(昭和50年)東京生まれ。明治大学経営学部経営学科卒業。
2002年(平成14年)司法書士試験合格。2007年(平成19年)東京都新宿区に司法書士安井事務所設立。
会社に関する登記業務、不動産に関する登記業務を中心に、成年後見業務、裁判業務、遺言書作成支援等幅広い業務を行っている。
中でも上場企業から中小企業に至るまでの企業の法務支援業務を得意とし、高い評価を受けている。
HP http://www.yasui-office.net/

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