はじめに-自己紹介
まずは、簡単に自己紹介。
30歳になる平成16年に会社を辞め、司法書士試験の勉強を始める。
平成17年の試験で不合格になった後に、ハローワークで見つけた司法書士事務所に事務員として採用され、実務に触れながら勉強を続け、翌年の試験で合格。
登録後も1年間、その事務所でお世話になり、平成20年に独立し、現在に至るまでひとり事務所。
調べものの毎日
登記の依頼が入って、申請書や添付書類などを作成していく中で、疑問点や引っかかる点が出てくるものです。
司法書士や事務員が複数人いる事務所であれば、同僚に質問すれば解決することはあるでしょう。
集合研修のときに同期の人などに質問して解決したことはコロナ前にはありましたが、コロナ禍ではそういう機会は少なくなりました。
調べものの取っ掛かりとして、まずインターネットで検索する方が多いと思います。
私も、同職のブログ記事に助けられたことは数知れずありますので、 Feedly に同職や他の専門職などのブログを登録してフォローして、情報収集をしています。
ツイッターなどのSNSで質問を投げかけると、同職が回答してくれることもありますが、やはり一番利用するのは、書籍ではないでしょうか。
単行本、加除式、電子書籍
司法書士の実務で使う書籍には、単行本や専門誌(登記研究、月刊登記情報、市民と法、月報司法書士など)、加除式のものがありますし、専門書の電子書籍も増えてきています。
勤務先の事務所には、すでに多数の本が本棚に並んでいると思います。
開業当初の私は、事務所の本棚がさびしかったので、加除式の本のケースと本体を別にして並べてかさ増しして、本棚を見栄えよくしていた時期もありました。
電子書籍でもマーカーを引いたり、付箋をつけたりする機能はありますので、紙の本にするか電子書籍にするかは好みの問題になるでしょう。
また、 REGAL LIBRARY や 登記秘書 のようなサブスク型のサービスもあります。
調べることに関しては、紙の本よりもサブスク型のサービスは、検索機能により横断的に調べることができますから役に立つでしょう。
以前に発行された専門誌が勤務先にあれば読むことができますが、私のようなひとり事務所だとなかなか読む機会はありませんでしたが、サブスク型のサービスを利用することで、昔の先例や質疑応答なども調べることができるのはいいですね。
情報の一元化
私は書籍などで調べたことをツイッターにメモすることがあります。
ツイートしておくと、記憶に残りやすいように思いますし、後日、同種の疑問が出てきたときには、Twilogで検索することができるからです。
また、購入した本は、調べた箇所にマーカーを引いたり、付箋を貼ったりして、本を育てています。
私は情報を一元化するために、ブログの記事や登記の先例などをプリントしたものを関連するページに挟み込んでいっています。
本当はもっとスマートに情報を整理していきたいとは思っていて、試しに Notion (ノーション) というアプリを試しに使っているところです。情報整理の仕方で、オススメの方法や使い勝手のいいアプリなどがあれば教えて下さい。
良書を見極めるには
上記のような失敗経験を積む中で、本を選別する眼も磨かれていくのかもしれませんが、高額な専門書ですので、できれば失敗は避けたいものです。
・同職が使っている本、オススメしている本
・書籍に引用されているもの
・ツイッターで流れてくる事務所の本棚の写真
は参考になると私自身は思っています。
本を買うときに留意すべきこと
地方に住んでいると、専門書を置いた大型書店が近くにないので、出版社のサイトやAmazon、至誠堂書店などでネット注文することが多いです。
専門書は値が張る事が多いので、失敗は避けたいですよね。
最後に、本を買うときの留意点をいくつか挙げておきます。
● ネットで注文したときは中身を確認せずに買うので、知りたい情報があまり載ってないことも。
● 専門書は高額なものが多いのですが、買ったあとにしばらくして改訂版が出たらかなりへこみます。
● 相談を受けた案件に関する本を急いで注文するも、受任につながらず本棚の飾りになることも。
● 必要になったときには「在庫切れ」で、中古の本も高値ということもあります。
将来独立を考えている方は、気になる本があったら買っておいたほうがいいかもしれません