目次
はじめに
司法書士法人ながとの久保信正と申します。
人口約3万5千人の山口県長門市で開業しております。
法務局、裁判所ともに隣接の萩市にあります。
令和1年度合格、即独、令和3年9月法人化、まもなく開業して3年になるところです。
このたびは司法書士JOBサーチを通じて希望どおりの司法書士(令和4年度合格者)採用をすることができましたので、その経緯をお伝えしたいと思います。
司法書士採用までの事務所の状況
開業後1年くらいして補助者スタッフ1名を採用していました。私は事務作業が遅いので、今から半年前の令和4年4月くらいから、もう1名の補助者スタッフまたは司法書士を採用したいと思うようになりました。
地方都市では業務内容として相続案件の比率が高いと思います。
今後さらに相続登記の申請が増加する傾向を感じています。
また、弊所では休眠担保権抹消のための供託、訴訟もあります。
できれば自身で申請や訴訟をしてくれる司法書士がもう一人いてくれたらと考え、採用対象の中心を司法書士にすることにしました。
司法書士(合格者)採用までの経緯
私は、開業するまで人を採用した経験がなく、もちろん司法書士の採用することは初めてでした。
昨今はSNSを使って募集する方法があると拝見していましたが、私はSNSをやっていないので、他の方法で少しずつ募集をはじめてみました。
自身のホームページ
ホームページは開設していたので、まず自分のホームページの中に「採用情報」の項目を設けてみました。ホームページを見た求職者から弊所へメールが来る仕組みなのですが、現在まで応募メールは1件も来ていません。
私としては「コンパ休暇」とか設けて工夫したつもりだったので、大変残念でした。
ハローワーク
ホームページからの反応がないので、ハローワークに申し込んでみました。
オンラインで申し込みできると知り、手続きをしたのですが掲載まで少し時間がかかりました。
求人票にこちらの掲載してほしいことが反映されていないこともあり、ハローワークの担当職員さんから何度か電話をいただいて、確認や修正をしました。
応募状況としては、補助者スタッフの申し込みが1件ありました。郵便で履歴書を送ってもらい、拝見して条件が合いませんでしたので、弊所からも郵便で不採用のご連絡をしました。
ハローワークでも、司法書士からの応募は1件もなかったです。
所属の司法書士会
所属会によっては司法書士応募の窓口になっていることがあると聞き、事務局へ電話をしてみました。
私の所属会では特に公式のシステムはないとのこと、本年度合格者で就職希望の人がいたら教えてほしいとお願いしました。
後から知ったのですが、今年度、広島ブロックで合格した山口県在住の方は2名のみで、それぞれすでに方針が決まっておられたそうです。
事務局の方はとても親切なので、合格者がいたら声をかけて下さったと思います。けれども所属会へ合格者がアプローチするのは最終合格発表後になるので、司法書士JOBサーチへ申し込んでいなかったら、早い時期に今回の採用者とコンタクトを取ることはできませんでした。
司法書士JOBサーチ
所属会へお願いすることと前後して、司法書士JOBサーチへ掲載申し込みをしました。
きっかけは偶然、保坂真世先生の記事を読んだからです。
読んですぐ申し込みました。記載すべき項目が整理されていて、30分くらいで完了しました。
他の業者に申し込むことを検討
このころ、私は採用について少し不安になってきました。
もしかしたら、司法書士もスタッフも採用できないのではないか。まだ当分の間、夜中までやるかな…
10月中旬になって、弊所の顧問税理士さんから、「今、どの士業の採用も一人あたり30万円くらいかかるのが普通ですよ。よければ業者を紹介しますよ」とアドバイスされました。
調べてみると、30万円どころかもっとかかるケースがたくさんあるようでした。それも応募があるのは都会の話で、そもそも弊所のような地方での勤務は、司法書士資格者(合格者)から検討対象にならないかも知れない。
司法書士の採用はあきらめて、採用対象を補助者スタッフに切り替えて、地元の知り合いにあたろうと考えだしていました。
現採用者の応募から採用決定まで
税理士さんから話を聞いた直後に、現採用者から応募メールが来ました。履歴書と職務経歴書を送ってほしい旨メール送信すると、数時間後に返信がありました。
見て5分で採用したいと思いました。
すべての条件が合う。しかも県内出身の数少ない本年度合格者です。
これも後で本人から聞いたのですが、現採用者は受験地が福岡だったので、私が別にお願いしていた、広島ブロック合格者フォーラムに参加された司法書士の先生の網にも引っかからなかったのです。
私は補助者スタッフに「人を採用するときは必ず採用前に会わせる」と約束していたので、来所して面接する段取りをしました。4日後に来所面接、即日採用決定となりました。
初めて採用活動をされる方は、採用の条件やだいたいのプロセスを決めておくとよいと思います。
司法書士JOBサーチを利用してよかったこと
結果的には司法書士JOBサーチを利用した後に、とてもスマートで早い採用活動になりました。
時系列ですと、
10月8日 | 司法書士JOBサーチへ掲載申し込み |
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10月27日 | 現採用者から応募メールが来る 同日 履歴書及び職務経歴書が送られてくる |
10月31日 | 弊所にて面接 同日 採用決定メールを送る |
です。
採用費用も5,500円しかかかりませんでした。(あとは、面接後に採用者と食べに行ったご飯代くらいです。)
弊所のような小規模事務所にとって、費用がかからないことは大きな魅力です。募集停止をするときの手続きや全体の費用こともはっきり記載されていたので、安心して利用することができました。
掲載内容や写真の差し替えが簡単にできることも、ストレスを感じなくて良かったです。
自分で修正をして更新ボタンを押せば、すぐにページ反映されました。
私は、司法書士、補助者スタッフについて増員の必要性を感じていらっしゃる方には、司法書士JOBサーチへ掲載されることをお勧めします。
開始してみて応募がなかったり、事務所の方針に合わない応募だったりしたらその時点で掲載を終了する手続きをされたらよいと思います。
司法書士JOBサーチ掲載の際のポイント
私が考えていた掲載時のポイントを3つお伝えします。
①素直に書く
まず、事務所や代表のことを素直に伝えるように書くのがよいと思います。
狭い業界ですから、特に地方では、自分の事務所が実際のところどうなのか周囲の人からすぐ伝わるのではないでしょうか。
求職者へ伝えたいことから書きはじめても安心です。求職者が知りたいこと、必要な項目はあらかじめ司法書士JOBサーチが用意してくれています。順番に記入していけばすぐに求人内容が出来上がります。
司法書士募集に特化しているのですから、一般的な募集をカバーしているハローワークよりも入力が簡単になるのは当然かも知れません。
②代表、スタッフの顔写真を載せる
なるべく代表者、事務所スタッフの顔写真や集合写真を掲載された方が事務所の雰囲気が伝わると思います。
私は人の写真+建物や事務所内の写真の2種類にしました。
③応募者に対して早い対応
仕事も同じと思いますが、応募メールがあったときには早く返した方が良いと思います。
応募者も事務所を見ています。特に若い世代ほどスピードに敏感かも知れません。
最後に
採用決定をして、責任を感じています。私の師匠は立派ですが、自分自身は泥縄式です。
新人司法書士となる採用者に対して、司法書士として本来あるべき姿を示せるようにこっそり復習をしています。
皆さまも、司法書士JOBサーチを通じてよいご縁が成就されることを願っております!