大阪の堺で司法書士をしております植田麻友(うえだまゆ)と申します。
平成24年度司法書士試験に合格し、令和3年より堺で開業しております。
司法書士をしていると、「何故司法書士を選んだのか」とよく聞かれます。
私が日々感じるのは、女性にとって司法書士はとても良い仕事だということです。
選んだ理由にもやはり「女性」であることが関連しておりますので、その点についてお話しできればと思っております。
司法書士を志したきっかけ
私の家は建設業を経営しておりましたが、私が小学生の頃にその会社は倒産しました。
生活は非常に苦しく、また専業主婦であった母は再就職も困難を極め、生活が日々困窮していったことを今でも覚えています。
そんな母も昔は銀行員でした。しかし、一度結婚し退職すると就職もままならない。
今はそうでもないですが、当時は女性は結婚したら、もう働くことが想定されていないような時代でした。
そんな姿を見て、幼心に「生きていくための武器(=資格)」がいる!と思ったのがきっかけです。
結婚しても、夫の転勤について行っても、自分で稼ぐことができる武器が欲しい!
しかし、この時はまだ司法書士の資格を知らず、漠然と有名な資格の「弁護士」を考えていました。
大学生になったころ具体的な職業を考えた際に、あらゆる面で弁護士は私には難しいと考えて、他の資格試験を探し、その中で最適と感じたのが「司法書士」でした。
争いには入れないものの、法律知識を持ち、全国どこでも働ける。(おそらく)再就職もしやすい。そんな理由です。当時の私にとって、司法書士は生きるための一つの道具であり、会社員として生きるための武器でした。
全く独立開業することは考えていなかったのです。
初めての事務所勤務
私は23歳で司法書士試験に合格しましたので、それまで社会人経験がありませんでした。
初めて就職した事務所が、初めての正社員だったのです。そのため、ビジネスマナーも社会常識もなく、当初は仕事よりも振る舞いで叱られることが多かった記憶です。
そんな私を雇用してくださった事務所には感謝しかありません。
女性も多い事務所で、厳しくも優しく、多くのことを学びました。
しかも後から聞いたところ、当時は司法書士を募集していなかったらしいのです!
採用を決めたのは代表なのですが「ありがとうと言われることが好きだから、そんな仕事をしたい」という私の言葉が採用の決め手になったと言っていました。
その事務所に約8年勤めましたが、私が入社した当時よりも所員数も拠点数も倍以上になっており、多くのことを学び、そして楽しく過ごせた事務所でした。印象深い言葉があります。上司に仕事の相談をしたときに「責任は僕がとるから好きにやっていいよ」と言われたのです。
それまで仕事に自信がなかった私ですが、上司のその言葉で自信がつき、多くのことに挑戦できるきっかけとなったのです。そして、何よりも心に残っている言葉が事務所を辞める時に代表に言われた「植田さんは絶対成功するよ!」という言葉です。
独立、そしてSNSでの発信活動
令和3年に独立する少し前からTwitter(現:X)での発信を始めました。コロナ禍に受けた勉強会で「絶対にTwitterをやった方が良い!」と言われたので、素直な私はすぐに開始しました。初めは、何を投稿して良いのか分からず、気恥ずかしさと面倒くささで投稿が止まることもあったのですが、今も本当に少しずつではありますが、投稿を続けています。
そして、続けていると少しずつ知ってもらえる機会が増えて、声をかけていただけることもたまにですがあります。そして、今でもビジネスの発展の面で大変お世話になっている方々はTwitterで出会った方がほとんどだったりします。
「しんどくても楽しい方をやる!」ということは私の行動指針のひとつですが、皆さんにも是非おすすめしたいです。
5年目、仕事のこれからについて
私は開業から一貫して「中小企業の支援・登記」を掲げてきました。それは今も変わりません。
自分の親が経営していた会社のように、家族で経営している会社の法的な土台を支える司法書士でありたいと考えています。
しかし、私が開業している堺という土地の性質・家族経営の中小企業という特性を考えると、「相続・事業承継」が切り離せません。
おそらくその結果、営業活動をせずとも、相続のご依頼が毎年増加しています。
私は堺という町が大好きで、そして南大阪に多くの所縁をもっています。
この土地を、地域を、もっと楽しく皆が住みやすい町にしたい、という気持ちがあります。
相続は多くの方にとって人生の一大事です。人生の一大事である相続に関わることは、私が愛する地域にとって不可欠であると考えたことから、令和7年からは相続にも力を入れていく予定です。新たに従業員も雇用し、地域の方のお役に立つことを改めて決意しました。
最後に
司法書士の資格は、生きていくための武器であり、そこに司法書士愛はそれほどなかったのですが、今資格を取って13年経って感じるのは、これほどやりがいのある仕事はないということです。正直、自分の未熟さに打ちのめされることも多いですが、この仕事を選んでよかったと思います。
私は独立することでさらに楽しく、より自分が輝けていると思いますが、勤務時代も自分の成長に大きく影響した時間だと思っております。勤務でも独立でも、自分が楽しく、そして成長できる場に身をおくことが大切です。そして、司法書士はそれができる資格なのです。