皆さん、トレーニングお疲れ様です。司法書士の佐伯知哉と申します。
司法書士JOBサーチさんから数年ぶりにコラム執筆のオファーをいただきました。
内容としては、執務中でもできるトレーニングを教えてほしいとのことだったのですが、実際、書き進めてみると、ゆるトレしか思い浮かびません。こんな内容はAIに聞くかググれば3秒で出てきますし、プロのトレーナーでもない僕が、中途半端で表面的なティッシュより薄い内容ではなく、より本質的な内容を提案すべきだと考え、要望を完全に無視して今この文章を書いています。
今回は、僕のとても大事なアイデンティティの一つである、筋肉と司法書士について、皆さんに腹を割って(物理的に)お話しできればと思います。なぜ我々が今すぐバーベルを握るべきか、という話です。
皆さんと関係なさそうで、実際ほとんど関係ないかもしれません。ですが、何かのヒントにはなるかもしれませんので、お時間あればご一読いただけますと幸いです。
「エリートのデブ」だった僕
さて、まず簡単な僕の自己紹介をさせていただきます。東京都町田市で司法書士事務所を開設して14年目になります。司法書士業の傍ら、趣味で筋トレを継続し、ボディビル大会でも入賞するレベルに至った筋トレガチ勢の中年のおじさんです。
自分で言うのも何ですが結構良いカラダをしているので、多く人から「もともと筋肉質だったんでしょ?」と言われますが、子供の頃の僕は、どこに出しても恥ずかしくない一人前の肥満児でした。乳の下にはあせもができ、ズボンは股ズレして穴が開いていました。僕には弟がいるのですが、同じ環境で育ちながら、僕だけ太ったので遺伝子的にも太りやすいことがわかります。選ばれしエリートのデブです。サイヤ人で言うところのベジータです。
16歳のころ、このままでは女子にモテず青春が終わってしまうと思い、2か月で20㎏を落とす荒行を成し遂げ標準体型と彼女を獲得しますが(最後は気を失いかけたのでこのような無茶なダイエットはやめましょう)、社会人になって何だかんだで司法書士を目指すことになり、地獄の司法書士試験と仕事の両立で運動時間を確保できず、すっかりぽっちゃり体型を取り戻してしまいました。
その後、独立するにあたって、何より身体が資本、そしてカッコイイ身体になりたいと思い、聖地・ゴールドジムの門を叩いて今の身体を作りました。
前置きが長くなりましたが、何が言いたいかと申しますと、僕が肥満体型から今の筋肉質な身体になったのは、決して特別な才能があるわけではなく、司法書士の皆さんが受験勉強で当たり前にやり遂げた正しい方法で継続するというプロセスを、ただ筋トレに置き換えただけのことなのです。
司法書士が筋トレに投資すべき「実利」
「司法書士が筋肉つけてどうなるの?」と思われる方も多いと思います。なぜ、我々司法書士が筋トレをすべきなのか。そこには明確な実利があります。
まず、最初にお伝えしたいのがアイデンティティの確立です。司法書士として僕より優秀な人は山ほどいます。
しかし、僕より筋量のある司法書士は多くありません。司法書士単体で抜きん出るのは難しくても、何かを掛け合わせれば、それはあなただけのアイデンティティになります。
司法書士に掛算する個性は筋肉に限りませんが、悪目立ちするものはよくないので、やはり筋肉が最適です。名刺交換した人にも圧倒的に覚えてもらいやすくなります。
決済の着金待ち時間でも僕はお天気トークを封じるという高負荷をかけていますが、ちょっぴり太めの腕をしているので、自分から言わなくても先方から筋肉的な話題を振ってもらえて、無言のお地蔵様状態にはなりません。筋肉は営業いらずの最強のコミュニケーションツールなのです。
次に、メンタル防衛です。僕はYouTubeなどSNS経由でお仕事や出版オファーを頂くなど発信のメリットを享受していますが、多くの人は他人の目を気にします。発信すればクソリプがくることもありますが、僕の場合、それらは人語を話すウンコが何か言っているな程度にしか思っていません。こうした不動の精神も、高重量のバーベルと向き合う中で養われるものです。
そして、筋トレは究極の認知症対策です。皆さんも仕事柄多くの高齢者と接すると思います。高齢になると下半身の衰えは歩行困難を招き、それが認知機能の低下へと直結します。法律的な対策も大事ですが、自分の足で歩き続けるためのスクワットこそが、最も実効性のある認知症対策だと断言します。クライアントだけでなく、自分自身のためにも正しいスクワットをしなければいけません。
その他にも、筋トレを極めると、仕事にも通じる気づきが山のようにあります。
筋トレにおいて、正しいフォームと負荷で継続すれば筋肉は必ず成長します。これはビジネスも同じで、正しい戦略と努力を継続すれば必ず業績という成果に結びつきます。
また、PDCAサイクルの回し方も共通しています。
筋トレでは正しい重量プログラムを設定し、適切な休息と栄養を与え、フォームを改善していきますが、これはビジネスにおいて目標(KGI/KPI)を定め、行動し、結果を分析して改善案を練るプロセスそのものなのです。筋トレには真理があります。
モチベーションを捨て、習慣を握れ
とは言え、なかなか筋トレを継続するのが難しいと考えられる人も多いと思います。
そのためには、できない言い訳を物理的に潰す必要があります。自宅や職場の動線上にあるジムに入会し、やるハードルを極限まで下げるのが継続しやすいコツです。
司法書士の多くは、僕を含めて真面目な人が多く、真面目な人ほど完璧にこなせないと途中でやめてしまいます。最初から100点を目指してやりすぎず、まずは「週2回」を低空飛行で守ってください。週2回、1回1時間で身体は必ず変わります。仕事中に行う中途半端なトレーニングをだらだら続けるより、週2回のジムでの筋トレ習慣が、引き締まった身体と強靭なメンタルを作ります。
筋トレは「昨日より一回多くできた」「ベンチプレスが先週より2.5㎏重いのが挙がった」という結果が分かりやすく、その小さな成功体験を噛み締めることが、何よりのメンタルケアになります。
そして、他人と比較してはいけません。嫉妬が生まれるだけです。比べるべきは常に「昨日の自分」です。スクワットをして筋肉が0.1g成長すれば、あなたは「昨日の自分」に勝ったことになるのです。
また、モチベーションという不安定なものに頼るのもやめましょう。筋トレを「歯磨き」と同じ、やらないと気持ち悪いレベルの習慣に落とし込むことが重要です。これは仕事にも共通することだと思います。
最後に
司法書士実務のプレッシャーに対する解決策は、六法には載っていません。しかしテストステロン値が上がれば、大抵のことは耐えられます。心身一如。強い肉体には強い精神が宿ります。
投資の神、バフェットは95歳で1200億ドルの資産を持っていますが、彼と入れ替われるボタンを押すかと聞けば、皆さんはおそらく「No」と言うはずです。
健康にはそれ以上の価値があります。その資産を運用(筋トレ)せずに放置するのは、最大の損失です。
今、この瞬間が皆さんの人生で一番若いときなのです。いつやるの?今でしょ!













