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事務所紹介
当法人は和歌山県の県庁所在地和歌山市にある司法書士法人です。
平成24年の個人事業開業から、平成29年に県内初の法人化をし、業歴は10年になります。
開業当初は、債務整理業務からスタートし、すぐに不動産登記メインの事務所へと業態転換をして運営してきました。
不動産登記での売り上げは堅調に成長しましたが、もっと社会に求められる・顧客に感謝される・やりがいのある仕事をしたいと考えるようになり、相続分野・家族信託へと再転換し成長してきました。
最近では、中小・零細企業のM&Aの仲介・アドバイザリーの仕事を始めています。
社会に担い手が少なく、とてもやりがいのある仕事です。
和歌山県での司法書士採用事情
これまで、和歌山では司法書士有資格者を募集するにあたって、自社サイトでの求人ページ+web広告をするか、所属の青年会が催す合格者への祝賀会で声をかけるか、たまにハローワークから応募がある程度でした。
従来あった司法書士向けの求人サービスは成果報酬型で費用が高いうえに和歌山県では応募者もありませんでした。
平成30年に和歌山受験が無くなり大阪受験に統合されてからは、新合格者との接点が無くなり、司法書士の採用が0名でした(応募もありませんでした)。
人口の少ない和歌山では、合格者が減少を続け、なおかつ合格者の高齢化も進んでいます。
若い合格者は大阪へ就職し、年齢の高い合格者は早期に独立することが多いこともあり、採用は難航し、広告費だけを常に支出している状態でした。
司法書士の採用ができないと司法書士事業の運営は成り立ちません。
各地方では、司法書士を採用するのが困難なので、行政書士有資格者を採用して司法書士・行政書士合同事務所への業態変換が徐々に進んでいる状況です。
司法書士JOBサーチとの出会い
司法書士JOBサーチ顧問の佐藤司法書士とは以前から懇意にして頂いていたため、佐藤司法書士のFacebookタイムラインで、司法書士JOBサーチのサービス開始を知りました。
登録事務所がみるみる増えていったのと、佐藤司法書士が関与しているサービスなら信頼できるサービスだと考え登録いたしました。
令和4年度新合格者の方々でも話題になり、合格者の方の多くは司法書士JOBサーチで求人を探しているようなので、募集事務所の採用ツールとして外せない存在になっています。
司法書士JOBサーチ利用の成果
ここ数年応募が無かった和歌山の当法人で司法書士JOBサーチを利用した結果、5月から11月の半年で3名(うち2名は新合格者)の応募がありました(12か月プランの利用料51,300円を掲載期間と人数で割ると、1人あたり8,550円の掲載費です。)
応募数が多いことも良かった点ですが、より良かったことは当法人の理念・特性に合う方からの応募があった事です。
司法書士JOBサーチでは、自社のアピールしたい内容を存分に掲載できるため、求職者に深く知ってもらうことができます。結果、自社の理念・特性に共感する方からの応募につながったのだと考えています。
従前の募集媒体では、司法書士の就職・転職専門媒体ではないため、自社の特性を深く記載することまではかないませんでした。求職者にとってもとても良いサービスだと思います。
当法人のような、規模は大きくないですが家族信託やM&Aなど法務コンサルティング事務所へ進化を望むようなブティック事務所に、特に効果を発揮してくれるサービスだと感じました。
コンサルティング業務に興味のある新合格者が、大阪のような都市部に流れず、地方の当法人に応募くださったことをとても嬉しく思いました。
どの応募者の方もとても良い方でしたが、弊所の規模では募集人数に限りがあることから1名の方を採用しました。司法書士JOBサーチに掲載するまで司法書士の採用は半ば諦めていましたが、良い合格者の方と出会え採用できたことで、弊社の今後の事業展望が明るいものになりました。
読んで頂いた司法書士求職者の皆様へ/令和時代の司法書士合格者の歩き方
私が合格した平成21年には、「合格者は3年程修行をして独立する」というのが合格者での共通認識でした。「不動産登記7:商業登記3が理想」「債務整理事務所は避けるべき」というようなことも盛んに聞きました。
それから、10年以上の年月が経ちましたが、未だに合格者の認識はあまり変わっておらず、今でも、「合格後の就職は修行期間」という認識があるように思います。
その理由としては、合格者が触れられる情報が少なすぎるのでしょう。
合格者の方は司法書士JOBサーチでたくさんの事務所の募集内容をのぞいてみてください。
研修で出会う同期や講師司法書士の話だけではなく、各地で活躍する司法書士にどんどんコンタクトを取って情報を得て頂くと良いと思います。どの事務所・どの先輩も快く応じてくれます。
さて、今や不動産登記や商業登記のための書式は法務省のサイトから詳細な解説付きでダウンロードができる時代です。
昔は登記の知識は、勤務する事務所に所蔵する書籍と所長・先輩所員の頭の中にしかありませんでしたので、修行期間として勤務することが必然であったのかもしれません。
しかし、ネットで検索すれば得られる情報を習得するために安月給で修行勤務する時代ではありません。
本人確認、印影の照合、権利証の番号の確認、登記申請書の作成など登記業務のほとんどは簡単なルーティンワークです。
難易度の高くて珍しい登記も存在しますが、司法書士の全員が、今後受任するかどうかも分からない珍しい登記を習得するのは非効率的です。登記を極めたい司法書士の方にぜひチャレンジ頂きたい分野です。
対して、司法書士による法務コンサルティングのニーズは社会全体で年々高まっています。
家族信託、遺言作成支援、死後事務委任、空き家問題など各世帯あるいは個人の顧客への法務コンサルティングを必要とする方は各地域にたくさん存在します。
同様に中小企業経営者・個人事業主への、出口戦略など法務コンサルティングのニーズも高まっています。
顧客に法務コンサルティングができるようになるにはいろんな知識やスキルが必要で、習得にはそれなりの経験を要します。
合格者それぞれがご自身の適正と今後の理想の人生をふまえたうえで事務所選びをすることが大事です。
そして、司法書士事務所への勤務を修行ととらえず、ご自身のやりたいことのスタートととらえて仕事を楽しんでください。
これから、司法書士試験に合格したら修行して独立というルートは、司法書士のキャリアパスにおいての主流ではなくなっていきます。
独立して小規模に事務所運営をするのも最初は楽しいですが、月日が経ち歳を取ると大変です。仕事を受託・獲得しやすい年齢のピークはすぐに過ぎ去ります。
独立するのが当たり前と思わず、今のタイミングから、本当に独立したいのかをご自身の理想の働き方を思い浮かべてじっくり考えてください。
良いところもありますが、良くないところもけっこうあります。
対して、ある程度の規模の司法書士事務所や司法書士法人へ勤務するのも、良いところもありますし、良くないところもあります。報酬水準は上昇していくと思います。
働き方も多様化し、働きやすさも改善していくでしょう。
もう一つ選択肢ですが、人口少ない各地域には、後継者のいない司法書士事務所がたくさんあります。
地方では在籍司法書士の半分が75歳を超えているという地域がたくさんあります。
後継者として入所することで取引先と従業員ごと事務所を引き継げますので、地方で仕事をしたいと望まれる方には良い選択肢だと思います。
司法書士JOBサーチでの募集を検討している募集事務所様へ
司法書士JOBサーチで求人を公開すると、月間アクセス数の閲覧ができますので、とてもたくさんの求職者が閲覧してくれていることがお分かり頂けると思います。ぜひ試しに掲載してみてください!