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司法書士の未来と使命

ご挨拶・自己紹介

司法書士JOBサーチをご覧の皆さん、初めまして。
TACという資格予備校で司法書士資格の取得を目的とする講座の講師をしている姫野寛之と申します。
この度、司法書士佐藤大輔先生にご指名いただき、受験生の皆さんを応援する記事を書かせていただくことになりました。

タイトルに込めた思い

私は、普段、TACでの講義やYouTubeでの配信等を通して、受験生の皆さんを応援しています。
佐藤先生はそのことを承知で私をご指名いただいたわけですので、ここではそういった講義や配信等ではない形での応援を望まれているのではないかと考えました。

そこで、私がこれまであまりお伝えしたことのない「合格後」の視点から、皆さんを応援したいと思います。
題して、「司法書士の未来と使命」。非常に重いテーマです。

司法書士の未来と職責

高齢化が進み判断能力が乏しくなった方々をサポートする成年後見制度や相続登記の申請義務化など、司法書士を取り巻く制度は、明らかに司法書士に有利になってきています。これに加えて、採用する側(司法書士事務所・司法書士法人)の透明度が非常に高い司法書士JOBサーチが充実し続けることは、受験生の皆さんにとって、合格後の未来が見えるという意味で心強いことだと思います。

では、この有利さや心強さの先にあるものは、一体何でしょうか?

それが、司法書士の使命であり、職責です。これらのうち、ここでは「使命」について、私の意見を述べさせていただきます。司法書士の使命について定める司法書士法第1条の規定は、次のとおりです。

「司法書士は、この法律の定めるところによりその業務とする登記、供託、訴訟その他の法律事務の専門家として、国民の権利を擁護し、もつて自由かつ公正な社会の形成に寄与することを使命とする。」

この規定につき、私は、「法務省が用意した各種の制度(例えば、相続登記申請義務化等)を生かすも殺すも、司法書士次第。生かすことが、国民の権利の擁護に繋がり、自由かつ公正な社会の形成に寄与することができる」という意味だと捉えています。

例えば、相続登記申請義務化につき、国民と同じ目線で制度を利用するのではなく、制度を運用する側に立ち、より積極的に相続登記申請義務化を支え、相続登記申請率を向上させ、ひいては所有者不明土地問題の解消を達成することが期待されています。

このことを踏まえると、受験生の皆さんの合格を望んでいるのは、皆さん自身だけではなく、みなさんの身近な方々だけでもなく、国民の皆さんです。

あなたの合格が、まずは身近な人を幸せに、ひいては国民を幸せにします。
そのことを真剣にお受け止めいただき、1年でも早く司法書士試験に合格してください。

あなたの不合格は、社会的な損失です。国民の権利を擁護し、もつて自由かつ公正な社会の形成に寄与するためには、あなたの力が必要です。
そして、合格後の司法書士業界への架け橋は、司法書士JOBサーチにご準備いただいております。

何も心配する必要はありません。合格と熱意だけお持ちになって、司法書士の世界に飛び込んで来てください。
心よりお待ち申し上げております。

【執筆者紹介】

司法書士・資格予備校講師 姫野寛之

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