はじめまして司法書士法人LSOの金光康太と申します。
司法書士試験は平成21年に合格、その後神戸の司法書士事務所で勤務し、平成27年に大阪で独立開業、現在に至っています。なお開業後は、決済・企業法務・信託・相続・後見などオールマイティに業務を取り扱っております。
今回は首題のとおり「司法書士の就職活動について思うこと」、またその思いから昨年令和4年夏に開催した「Twitterスペースでの情報発信」についてお話させて頂きます。
目次
司法書士の就職活動について思うこと
現在、新規合格者の皆さんが業界に入るにあたり、以下の2つのイベントで情報収集することが多いと思います。
①司法書士会のガイダンスや新人研修
合格者が最初にリアルで同期や先輩合格者と出会う場だと思います。
私は末端会員ではありますが、青年会の新人ガイダンスなどで企画と実行を行っておりました。
②資格予備校や人材紹介会社の就活イベント
近年は合格者の就職活動の時期も早まっています。都市部の合格者はこちらのイベントで最初に同期や先輩とリアルに交流を持つ方もいるでしょう。
どちらも生の声が聞けたうえで情報収集ができる貴重な場です。
合格者の方には是非双方に参加頂きたいです。
ただ私がここでお伝えしたいのは
①と②に参加・関与していない事務所でも、素敵な事務所は沢山あるということです。
私が最初にお世話になった事務所は、HPもない個人事務所でした。
ボスは外資系サラリーマンから脱サラして司法書士になった方でビジネスマナー、社会人の心得なども教わり、且つ司法書士業務は最先端の業務も含め広範囲に教えて頂きました。
(それでいてボスもスタッフさんも仏様みたいな方でした🙏🏻´-)
こういう積極的に求人を出していないけれど、素敵な事務所は個人事務所や法人に関係なく沢山あるわけです。
但し、これはあくまでも私の主観です。
人それぞれバックボーンが異なり、考え方も違います。
ホワイト事務所の定義も異なるでしょうし、私が良いと思う事務所も人によってはアウトな場合もあるでしょう。
また人なので、就職した事務所代表者(先輩)と性格的に合わなかったということもよく聞く話です。
そしてスペース開催へ
毎年、青年会や当事務所の採用サイトを通して、新規合格者の話を伺うなかで採用のミスマッチや、理想と現実の乖離に悩む合格者が一定数いることを感じていました。
そこで私個人の活動として Meety(ミーティー) や Matcher(マッチャー) といった面談プラットフォームを通して、希望する方に私の体験した司法書士業界の情報発信を続けています。
(私自身の気分転換も兼ねて気楽にやってます)
ただ私個人の情報発信では限界があります。
「何か良い形で情報発信はできないか?」と模索していたそんな折、令和3年からTwitterでスペース機能(Twitter上で音声の会話ができる機能)が実装されたことに目をつけ、スペースにて司法書士業界の情報発信を行うことにしました。
私は幅広く業務を取り扱っていますが、Twitterでは基本企業法務(商業登記)を中心に発信すると決めています。
そんなクセが強めのアカウントでして、あまり他の皆さんとの交流が多くありません。
しかしスペース開催にあたり面識の無い先生方へ協力を仰ぐ連絡を送ったところ、予想以上に多くの快諾を頂き、令和4年7月、8月と2度スペースでトークイベントを開催することが出来ました。
多くの方に協力そしてご参加頂き本当に感謝しております。
なお開催後はTwitter上だけではなくリアルでも、合格者の方々から情報発信についての感謝の言葉を幾つか頂きました🙏(講師や就活イベント以外で司法書士の話しを聞けて良かった!という声が多かったです)
至らぬところはあったと思いますが、開催して良かったと思っています。
最後に
これから初めて司法書士業界で働く方へ
私が毎年合格者へお伝えすることを案内させて頂きます。
多くの方の意見を聞くこと
「この人は信頼できる!」
そう考え会ったばかりの方のアドバイスに従い就職先を決めようと思っても、落ちついてください。
冷静になって複数人の意見をきくことをお勧めします。
※このコラムですら大勢いる司法書士のうちの1人の私見に過ぎません
特に既に就職済みの同期若しくは直近の合格者の方の意見は貴重です。
なぜならば最新の業界就職情報をもっているのは彼らだからです。
リアルで会うこと
リアルで会い信頼関係を築いてこそ話せることもあります。
私もそうですが就職や業務の失敗談は、オープンな場では話しづらいものです。
できればリアルの場で、様々な方と会い情報交換をしてみてください。
※もちろん理想なので、相手が許せばZOOMなどのWeb面談でも良いと思います。
理想の司法書士像を考えておく
業界未経験な方は上記2点を踏まえた上で、自分の理想像を固めてみてください。
(例えば)
・信託や商業登記など一つの業務を極めたい
・幅広く業務を扱える司法書士になりたい
・ライフワークバランスを大切にしたいetc
就職を選択する場合、その業務姿勢や考えに近い司法書士事務所を探すのが良いでしょう。
合格者の方は、それぞれ大変な苦労のうえ司法書士試験に合格された方ばかりだと思います。
皆さんの司法書士人生、より良いものになりますこと心から願っております。