司法書士法人丸山洋一郎事務所の紹介
こんにちは!愛知県の司法書士の丸山洋一郎と申します。
私は司法書士法人丸山洋一郎事務所の代表を務めています。
弊事務所は企業法務系の事務所でして、取扱業務の割合は商業登記が7割、不動産登記が2割、その他が1割となります。商業登記の中でも組織再編やストックオプション関連に強く、年間で組織再編(年間30件~40件程度)、ストックオプション関連(年間20件~30件)程度受託をしております。
また、上場を目指すようなスタートアップ企業からご依頼を受けることも多く、令和3年中には弊事務所のクライアントが1年間に3社上場しています。
結果として定期的にご依頼をいただける上場企業のクライアントも年々増加(現在は10社程度)しています。
エンジェル投資家コミュニティの運営について
このような司法書士業務の傍ら、エンジェル投資家コミュニティの運営もしています。
NAC(読み方 ナック)(名古屋エンジェル投資家コミュニティ)
スタートアップ企業の支援をするにつれて登記手続きの支援だけでは足らないと思い始めました。
確かに、スタートアップ企業にとって正しく迅速に登記手続きを行うことは大切です。
しかし、スタートアップ企業が成長するにはまずはお金が必要です。
このお金の問題に正面から取り組みたいと思うに至りました。
最近はVC(ベンチャーキャピタル)の数も増えてきていて、ピッチやTwitterなどでスタートアップ企業がVCと知り合う機会も増えています。
ただ、スタートアップ企業に最初にリスクマネーを提供するエンジェル投資家の絶対数は足らないと感じています。特に私が事務所を置く愛知県では、エンジェル投資家の数が足りていません。
東京では上場やM&Aをする企業の数が多く、成功した経営者が後進企業に投資するという形で、自然とエンジェル投資家が生まれます。
そして、このエンジェル投資家がスタートアップ企業に投資をすることで、スタートアップ企業へのお金が循環しています。
しかし、愛知県ではまだまだ上場やM&Aをする企業の数が少なく、上場やM&Aの数が増えることを待っていてはスタートアップ企業へのリスクマネーの提供が間に合いません。
そこで、非上場だが資金に余裕のある企業や個人を巻き込んで、エンジェル投資家とスタートアップ企業が出会える場を作れないかと思うに至りました。
秋元康さんがここに行けばアイドルに会えるAKB48劇場を作ったように、スタートアップ企業がここにいけばエンジェルに会える、エンジェルはここに行けばスタートアップ企業に会える。
そんな場所を作れば、愛知県のスタートアップ企業へのお金の循環の問題が解消できるのでは?こんなことを思うにいたりました。
私を含めて4人の仲間で立ち上げたNACは既に2年半活動(2か月に1回のペースで開催をしており通算13回開催しています。)を続けています。
2回に1回はスタートアップ企業への投資も決まっておりまして、少し前のピッチでは4000万円調達した企業も出てきました。
また調達を受けたスタートアップ企業が次のラウンドでVCから調達を受けるケース、M&Aでバイアウトを果たすケースも出てきました。
この取り組みには経済産業省からも注目してもらっています。
第12回のNACには経済産業省の職員が7名ほど見学に来てくださいました。
民間のお金を活用し、スタートアップ企業へのリスクマネーを提供する取り組みが経済産業省からも評価されたと自負しております。
なお、この取り組みを全国に広めるため、大阪でも兄弟団体であるOACの立ち上げにも関与しています。
AKBが全国に劇場を作っていったように、NACも全国に兄弟団体の立ち上げを支援していきたいです。
司法書士がエンジェル投資家コミュニティを運営する意義
司法書士は、物事が決まった後に決まったとおりに登記をして欲しいという依頼を受けることが多いです。
仕事の流れとしての川下(カワシモ)にいるのが司法書士の現状です。
もしも司法書士が仕事の流れの川上(カワカミ)にいることができれば、より的確な意思決定に関与できる、登記の内容の決定にも関与できる、そんなことを考えたことはありませんか?
NACを設立した裏の動機として、司法書士の地位を川上(カワカミ)に上げたい。そんな思いもあります。単純に増資の登記をするだけでなく、エンジェル側とスタートアップ企業側でどんな交渉があったのか!それをリアルに知っていた方がいい仕事ができると思いませんか?
※もちろんエンジェル投資家コミュニティの主催者側にいるので、エンジェル側とスタートアップ企業との間の利益相反に注意をする必要があります。
最後に
全国的に商業登記を生業としている司法書士はまだまだ少ないようです。その中でもスタートアップ企業の登記を専業としている司法書士はさらに少ないと思います。
とはいえ、エンジェル投資家コミュニティの運営をするなど工夫することで、自ら業務を作り出すことはできます。
また、スタートアップ企業は社会的な課題の解決を目指してその全身全霊をあげて仕事に取り組んでいます。
支援する士業は安全な立場から助言をするのではなく、支援者として社会課題(スタートアップ企業がエンジェルと出会える場所がないという社会課題)に取り組んでいきたいです。
このようなスタートアップ企業の支援を私のライフワークとして取り組んでいきたいです。
共感していただけるかたは是非ともお声がけください。
一緒に新しい司法書士の業務分野を確立していきましょう。
スタートアップ企業を支援する士業の担い手はまだまだ不足しています。